<<「私を励ましてくれた人」それでも人生は続く>>
突然の出来事から、日本代表監督から身を引く事になった元ユーゴスラビア監督、
イビッァ・オシム氏。もう、あの毒舌が聞けないかと思うと本当に寂しい限りです。
記者会見で不満を顕にしたり、嬉しい表情も隠さない彼は、
インタビュー泣かせの人とよく言われていましたが、
日本人より本来の日本の心を持ち合わせた素晴らしい指導者だと断言したいです。
ある新聞のコラムでオシム氏が言ってましたが、
「失敗を恐れるあまりチャレンジしなくなるのが日本のサッカー」
失敗すると直ぐ交代させられる事が分かっているから、
無難なプレーに落ち着いてしまうので上を望むことができない人が
代表選手になっている限り進歩はない・・・このような記事が載っていました。
ミスをしてもいいから思い切りやれ!・・・と言うことだと思うのですが、
自分の考えで動け・・・と言うことだと認識しています。
2002年に日本にやって来て、ジェフ市原の監督になってからの
ジェフを優勝争いに顔を常に出せるチームに育て上げたのが、
オシムの手腕と言っても過言じゃないはずです。
オシム氏の言葉で忘れられない言葉があります。
「それでも人生は続く」・・・彼は、祖国で民族の違いから戦争を体験していて、
この世に永遠と言うものがない、人生もいつか終わりが来ると分かってもいる・・・・
人間不信、人生に絶望してもおかしくないような状況を体験しながら、
いつもユーモアを持ち合わせて、記者達の質問に注文をつけているオシムが
私は大好きなんです。「君達の質問はそれで満足なんですか?」
君は試合を観てなかったのかい・・・・・観ていたならその様な質問が
来ること事態がナンセンスだよ」・・・・会社から、
言われた事だけを言っているようじゃ君も上達は望めないよ・・・・
試合後のこの記者会見の言葉は、殆どノートにとってあるので私の宝物です。
率直で心のこもった言葉を、
いとも感嘆に言い放つオシム氏・・・・人の心をつかむのだと思います。
元気な姿に戻られても、再び日本の監督になることはあり得ないのですが、
若い選手達には是非ともなくてはならない存在だったのが惜しまれます。
もう一度、グランドで雄姿を見せて欲しかった人・・・・・オシム・イビツァ
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