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            『最後のともやま』 
 
 北 イブキ 
 
 4年の夏から行き始めた合宿は、6年の夏季合宿が最後になりました。 
 
3回の合宿で変わっていったことは、[目標の持ち方]だと思いました。 
1回目では何の目標も持たず、強いて言うならば[サッカーを強くなる]でした。 
今もですが、上手くなるの意味もわかっていませんでした。2回目では 
[すぐパスをせず.少しでも数多くドリブルをすること]でした。 
しかし交流戦ではほとんどドリブルができず、ラテラウでもその目標とは 
かけ離れたプレーでした。そのころから中盤を外されたのも、 
その結果だと思いました。 
 
 そして、正キーパーがいない状態でキーパーをすることが多くなったころに 
あった今回の合宿では、キーパーをすることになると覚悟して行きました。 
 1日目の練習では、ロングキックをしました。最近のゴールキックでは 
なかなか飛ばなくて困っていました。力を入れ過ぎないことでだいぶ飛ばせる 
ことができるようになりました。 
 その日のお風呂は石本コーチと6年全員で入りました。 
石本コーチは中学生になってクラブチームでサッカーをするのと、 
中学の部活でサッカーをするのとの違いを説明してもらいました。その時は、 
クラブチームには入れなくてもサッカーを続けられるだけでいいと思いました。 
 2日目の交流戦では、僕が試合に出た9試合のうち6試合がキーパーで残りの 
3試合では2点を取ることができました。 
午後の部で5試合目が終わった休憩中に監督と10分くらい話をしました。 
それは、石本コーチと同じ中学生からのサッカーの話でした。 
話を聞いていた時に僕は【クラブチームには入らせてもらえないんです】  
と言うと監督は、お前の好きなようにすればいいんやぞ!って、 
その後[プロになれよ]!っといってくれました。 
 
 僕にとって根拠のない言葉のはずが、背中を押してもらうように感じました。 
最後の合宿で学んだことは、最後までサッカーをすることを諦めないことでした。 
 
 
『寸評』 
 
 口数の少ない君との初めてサッカー感について話し合いが、君を変えて 
くれることを神様がみている気がします。 
  
 ずっとこのチームで一緒にサッカーが出来れば良いのですが、イブキの 
ぶれない心を解って貰えるように日々精進して下さい。キーパーと言う 
ポジションはある意味において孤独かも知れませんが、試合の流れを 
変えられるキーパーを目指して下さい。仲間に嫌なことを言われても 
プレーで返して下さい。{ビリーブ} 
 
監督 横谷義信 |