春の訪れは・・・・？

　二月も終わり、いよいよ三月が来れば春が

やって来るはず・・・・・・

この季節に入ると母親がよく言っていたことが

あります・・・・・

「奈良のお水取り」が終わらないと、暖かくならないよ！って

幼い時から耳にタコが出来るほど聞かされていたことを、

ふと思い出すのです。

お水取りって・・・・何処で水を取って来るの・・？

昨今は、ご家庭での談話にもならない話ですが・・・・

恐らく若いお母さんお父さんもご存じないかと・・・・・・？

幼き頃に母親と父親に連れて行かれた記憶が今でも

ハッキリ覚えているものです。

三月一日から始まる修行僧の法要だと認識しているのですが、

14日に終わると聞いています。大きな松明に火をつけて

お寺の廊下を走り回って、降り注がれる火花を体に受ける

と言うか、恐ろしい記憶が子どもながらも死ぬほど

「恐ろしい」経験をしたせいか、いう事を聞かなかった

時は・・・・「お水取りに連れて行くよ」！ってよく

言われたものでした。

最近は暖冬の為、真の寒さを経験せずに春を迎える年が

多くなっているような気がします。

しかしながらこのような伝統の行事があることで、

気持ちの切り替えができる良き精神療法になるやも

知れないとも限らないのでは・・・・

「東大寺の二月堂」で行われるお水取り・・・・・

春の訪れを告げるこの法要をご家族で

一度お試しあれ・・・・・・・・？

監督　横谷義信