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SUN CLUB

 

「ぼくの将来の夢」

 

 サッカー選手になりたい。ぼくがそう思ったのは、3年生ぐらいのことでした。

ぼくのお父さんは、野球をしていたけど、でもなぜか、ぼくはサッカーをしていました。

それは多分、サッカーがすごく単純で自由なスポーツだからだと思う。

グランドに立てば、自分で考え、自分でプレーし、他の10人の仲間たちと

ただ一つのボールを目指して戦うスポーツ、サッカー。サッカーは自由。

ボールを持ったら何をしてもいい。ドリブル、パス、シュート、

何もしないで止まっていたっていい。サッカーは自由。

ぼくは、6年間サッカーをして、こんなサッカーの「素晴らしさ」や「楽しさ」を知り、

サッカーが好きになりました。その大好きなサッカーをいつまでも続けたいから、

僕はサッカー選手になりたいと思いました。

放課後、友達みんなとボールを蹴って練習し、もっともっともっと人一倍努力して、

サッカーが好きになり、うまくなって、ぼくのあこがれの「ジタン」選手を

こすぐらいのプレイヤーになりたいです。

 

 かなわない夢かも知れないけど、努力して、夢をかなえたいと思います。

 

「夢へ向かってガンバルぞ〜〜」!

 

 

                       玉田 健斗  2000年 殿二小卒

 

 

 

 懐かしい小学校の卒業文集なのですが、全て、サッカーのことで始まり、

サッカーのことで終わっている当時の卒業文集のアルバムを

紹介させていただきました。私は、この文集を頂いて、

純粋に頑張ってくれないかなあ〜なんて思っていたものですが、

彼が私を二度も高校選手権大会に出場して、東京に行かせてくれるなんて

思いもよりませんでした。小学校では、全日大会では自信を持って挑んだ試合で、

2回戦で敗退してしまって、試合後には涙一つも見せない彼らを観て、

少し不思議に思って、その場でみんなと話し合ったことを今日、思い出しました。

話し合った後に「こぼれ落ちる涙」が止まらないほど、

顔がグジャグチャになっていました。 自分たちは何のためにサッカーを

やっているのかを知ってほしいから、とことん話し合ったことが、

急に私の脳裏をかすめたのでした。僅か10年前の出来事ですが、

いつの時代も、子どもたちの心理は変わらないものですが、親御さんとの関わり方が

かなり違ってきているのも事実です。自分しか知らない子供自身の秘め事を

持つことも大人へと成長するためのステップかも知れないです。

 

彼のこの文集を利用させていただいて申し訳ないのですが、

悔しさを、凄いバネにしてほしいということを・・・・・・・・・・。

 

                       監督 横谷義信