鵬翔高校・PK戦制して日本一
1月19日「国立競技場」12:05分キックオフ
両チームとも、これまでの戦い通りに、常に先制点を挙げては鵬翔に追いつかれ、
またもや橘の追加点で勝負あったかと思ったのも束の間でした。
同点での延長戦でも決着がつかず、PK戦で涙を呑んだ橘高校でしたが、
30年かけて此処に頂点に立たれた松崎監督の魂が子供たちの心の中に
浸透していたかのようなペナルティキックを観ていて、実に感動を
与えたことと思います。ご長男を交通事故で昨年の1月に亡くされて
一周忌を迎えることになり、雪で延期になった二日後に宮崎に帰った直後に
部員たちが、お墓参りに来てくれたことを知り、鵬翔サッカーの神髄に触れることが
できたようです。諦めないサッカーとよく言われるけれど、諦めるサッカーなんて
存在しないのですが、一人一人の心の持ち方とリスペクトの精神の大切さと
言うものを鵬翔サッカーから学び取ったような気がしています。
負けはしたものの、近隣の中学生たちには橘サッカーを観戦して自分たちにも
出来るのではと勇気をもって欲しいなと思っています。優勝して涙を流せるのは
一握りのイレブンだけじゃないのです。友達、家族、沢山の関係者が喜びを
感じあって、そして敗者の健闘を称えて互いのこれからに、
リスペクトしてほしく思って已みません。
監督 横谷義信
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