ありがとう鳥取大山・山香荘

思いを残そうと思っていましたが、いつも通りの合宿になってしまいました。

今年が最後になるのかなあと思うと、数々の思い出が脳裏を霞めるのでした。

全国的に高温と言うこともあり熱中症にかなり敏感になっていたのですが、

日差しはきついのですが風のお陰で子供達の中から熱中症になる騒ぎが

起こることもなく二泊三日間を無事に終えて牧野に帰ってこれました。

振り返ると1２年前に此処へ私は息子と二人で京都駅発・夜行列車「大山」

に乗って視察に来た時の第一声が、国立より綺麗や！の一言に集約されるように、

とても綺麗な芝生が生え揃っていて、その時の感動は忘れ得ぬ出来事

となっています。しかしながら時の流れは速すぎて自然界の中でも芝生の生育が

追い付かず、大雨にたたれた年は悪臭がした時もありましたが、

それでも「大山」に向かって放つシュートが忘れられなくて、夏休みは鳥取大山に

合宿に行くことが当たり前になっていました。

何といっても「山香荘」の一番の素晴らしいところは、支配人を始めスタッフの皆さんの

暖かい心が子供達をとりこにしたことは間違いありません。

それに食事とBBQは日本一だと思っています。こんなに素晴らしい贅沢な食事を

最近は全て食べきれない子供達も出てきていることに不安を隠せ得ないでいます。

家庭生活の在り方も変貌していく中で何かが忘れ去られているような

気もしているのですが、強い信念のもとで合宿生活を続けて行くことも

難しくなってきています。サンクラブは親御さんの参加が出来ないので

コーチにかかる負担が20年前と比較しますと想像以上のものであることを

察して頂きたいと思っています。愚痴になってしまいましたが、

クラブの精神の根幹であります「遊びとサッカー道」を続行するには、

ご家庭が「原点に戻る」と言うことに他ならないと考えています。

来年も夏合宿が出来るとは今のところかなり難しいことだと考えています。

素晴らしい合宿所には必ず素晴らしい人が待ってくれています。

 山香荘の皆さん、12年間我儘な私達をいつも快く受け入れて頂いて

有り難うございました。食堂のおばちゃん！お世話になりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　監督　横谷　義信